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ここからの眺めが好きで

安井くんの体目当て

謎選抜が大好き、でしたと伝えたい

 

 

大きな大きな、一番大きな額縁に入れて、無数のライトで一番目立たせて、思い出の一番上に飾ってある。

「謎選抜」という思い出は、今でもずっとその場所が定位置。

 

でも同時に、氷づけにして人目につかない奥地にひっそりと封印したのが、私の謎選抜への気持ちだ。

亡霊ではない。と、思っていた。

 

謎が謎のまま終わりを迎え、それぞれがそれぞれの場所で前を向いて動き始めた時に、謎選抜への想いはすっぱりと封印した。

元々帰る場所のある人達。刹那的なものだと本人達が一番理解していた。だからこそその刹那的な輝きを、謎が謎でいてくれる間だけは人生を狂わせる程に愛していたかった。

 

今だけのもの。

本人達を含め謎選抜を好きな誰もが感じていた。だからこそあの異常な輝きを纏って、熱狂させてくれたのだろう。

 

安井くんが楽しそうだった。安井くんが異常なほど輝いていた。いつか消えてしまう、それでも確かに今だけは轟々と燃えさかる炎を宿してステージに立つ安井くんに、呼応するように謎選抜への想いを膨らませていった。

 

謎選抜を経て、一人で勝負するようになった安井くんは、ジュニアみんなのまとめ役なんて言われたりして、一歩下がって誰かを目立たせてあげることが上手くなって、チーママとか生徒会長とかわけのわからない二つ名をつけられた。

特攻隊長でしょう。あなたはそんな場所より最前線で戦える熱を持った人でしょう。

謎選抜のギラギラした輝きを、ポジションを確立しようと努力していた安井くんは一度しまい込んでしまったように見えた。

 

楽しいのかなぁ。安井くん、ステージに立つの今も楽しいと思ってくれてるかなぁ。今日はあんまりだったな。また明日は笑ってステージに立ってくれるかな。……この夏が終わっても、ジャニーズでいてくれるかなぁ……。

 

夏の六本木。地下に幽閉された安井くんを見るたびに、不安が大きくなっていった。

誰もが頼るMC番長というポジションは揺るぎないものになり、一人でジュニアを従えて赤い衣装で踊る安井くんは最高に、最強にかっこいい。

でも心の中で、明日にはもういないかもしれない。その不安が付きまとっていた。

 

安井くんは今どんな事がしたい?そのポジションにいる事は、心から楽しいと思える?一人でみんなをまとめて、影でいる事を厭わなくなった安井くんは、自分がしたい事できてる?

夏の六本木を経てしばらくは、お仕事としてジャニーズJr.でいてくれる安井くんを不安を抱えながらも追いかけ続けた。

 

そんな日々の中、突然ジャニーズJr.界に爆発が起きた。

〝ガムシャラJ's Party vol.8〟

歴史に残るほどの盛り上がりを見せたこの回は、続くvol.9でもその系譜を引き継ぎ、それでも二番煎じなんかじゃない圧倒的なクオリティで、私達に観客としての新しい楽しみ方を教えてくれた。

 

安井くんが輝いていた。心から楽しそうだった。ステージに立つ安井くんの身体から放たれるその輝きが、実際に目に見えるほどだった。

急速に激しく動き出す鼓動は、あの頃謎選抜を見ていた時と同じ音だった。

 

不安なんて一瞬で吹き飛んでしまうその輝きに、安井くんが今本当にしたい事を見る事ができた幸せに、煽るようなその呼びかけに、私も必死で応え、叫んだ。

 

ステージの真ん中で叫ぶように歌い、狂ったように熱気を放つ安井くん。見たかったものがまた見れた。大好き、大好き。安井くんあなたはやっぱり世界で一番かっこいいよ。

 

そしてLove-tuneができた。

ガムパvol.8からの一連の流れの中にいるようなユニットの色。バンド形態でボーカルとして真ん中に立つ安井くんは、Love-tuneを本気で愛し、Love-tuneとして本気で上り詰めてやる。そんなギラギラとした輝きを持っていた。

 

また見たいと願い続けた安井くんの輝き。楽しそうにステージに立ってくれる姿。仲間を信頼して一人じゃなくみんなで闘おうとする気持ち。

幸せだった。人並み以上にLove-tuneが大事だと言いたいのは、そんな想いを抱き続けていたからこそだった。

 

諸星翔希、彼がLove-tuneに加入してくれたことが本当に嬉しかった。あの頃の封印した氷づけの気持ちが、ひたひたと溶けだしていくのを感じた。

 

でもその少しずつ溶けだした気持ちを上回るほどに、Love-tuneというユニットを愛している。

あの頃愛していた、この先ずっと一緒にやってくれたらいいのにと思っていたあの刹那的な人達が、同じユニットのメンバーとしてこれからずっと一緒にいてくれるんだ。しかも顕嵐ちゃん長妻さなぴーという最強ともとれる布陣で。

Love-tuneへの熱は、謎選抜への想いを焼き尽くしてしまいそうなほどに燃えていた。

 

突然飛び込んできた「謎の六人」の文字。誌面を飾る六人は、大人になった彼らだった。

焼き尽くされようとしていた謎選抜への気持ちが、一瞬で形を持って蘇った。

忘れていた、忘れたかった筈の想いが、瞬間的に涙となって溢れ出した。

 

忘れられなかった。大好きだった。あの頃の輝きは、永遠に私の一番であり続ける。

美化された思い出。そう言われても構わない。だってあの時すべてを捨ててでもこの六人を見ていたいと生きた短い青春は、本物だから。

 

「コラボ」としてまた集まった六人。

それは六人全員がもう帰る場所を見つけて、あの頃の思い出話に花を咲かせる。その六人に、あの頃の生き急ぐようなガムシャラな熱さはもう無い。

またみんなでコラボできたらいいよね。過去のものとして思い出を語れるようになった六人に、違う種類の涙がこぼれた。

 

もう謎選抜はいない。そんなことわかってる。自分で封印して閉じ込めた気持ちが、突然の出来事に蘇ったように感じただけ。

頭では理解しているのに、体はひたすらあの頃の映像を求め、軌跡を辿るように見ることをやめられなかった。

 

大好きだったからこそ、その想いを封じ込めていた分の反動は大きかった。

横浜アリーナで六人で踊ってくれるなら、その瞬間に謎選抜を最期の記憶として死んでしまえたら幸せなのにと思った。

 

「謎選抜には、大きい会場が似合うよ」

クリエなんて狭すぎるほどの箱よりも、大きな箱でその輝きを放ってほしい。あの頃思い描いていた、叶うなんて欠片も思っていなかった夢が、現実になるかもしれないなんて。

 

それでも、それでも私は、やっぱりLove-tuneのステージを一番楽しみにしている。

もうあの頃の謎選抜よりも、不安だったあの時期よりも、今を本気で生きてくれているLove-tuneが大好きで、Love-tuneだけに愛を捧げている。

 

思い出は思い出として、謎は謎のまま、安井くんも私もLove-tuneを大切に想い、大きくしたいと願って前を向いて走る。

あの頃、狂ってしまうほどに愛していた謎選抜に、Love-tuneができた今なら改めて、ちゃんと言える気がした。

 

ありがとう。

謎選抜が、大好きでした。