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ここからの眺めが好きで

安井くんの体目当て

舞台「三婆」に出演した安井謙太郎が誇らしい

 

 

 

大竹しのぶさんを始め確かな実力を持つ役者と共に舞台の一番前に立つ安井くんを見て、涙が溢れ出て止まらなかった。

カーテンコール。幕が開いて大竹しのぶさんらと同じ位置に、彼がいると認識した瞬間の高揚と一瞬で崩壊した涙腺。あのたった一瞬のことを、私は一生忘れないだろう。

 

大竹しのぶという女優の、女優たる姿を目の当たりにした。それまで好き勝手に笑い声を上げていた観客を表情一つで黙らせる、自分の世界に引き込む大竹しのぶさん。

百を超える表情を持つ方だと思った。初めてこの方の芝居を見て、空気の作り方に鳥肌がたった。新鮮な気持ちで触れられたからこそ感じる凄み。

この方を可愛い乙女のようだと言えるほど距離を縮めた安井くんは、彼女からどれだけの事を学べただろう。

 

登場する度に・言葉を発する度に・手足を動かす度に。何かをする度に大きな笑いを生む渡辺えりさん。

言葉にし尽くせない。この方の生の芝居を肌で感じられたこと、一生モノの自慢になるとさえ思った。

 

水商売のだらしない女。いや、あれは赤坂で1、2を張って生きてきた、したたかで知性のある強く美しい女性だった。

キムラ緑子さんが醸し出す色気は女でさえ震える。台詞回しの上手さは、素人でもわかるほどに卓越していた。ただひたすらに美しいと思った。

 

そんな方達と共に舞台に立っていた安井くんを、千秋楽を迎えた今、改めて誇りに思う。その舞台に立つことができた安井くんを尊敬している。この舞台に連れてきてくれた安井くんに、最大限の感謝を伝えたい。

そしてそれ以上に、おめでとうと言いたい。

すごい才能を持った女優俳優に囲まれて芝居ができた環境、それを完走した一ヶ月。辰夫を演じ切った安井謙太郎くんに最大の賛辞を送りたい。

 

両手で抱えてももしかしたら足りない程のものを、安井くんは手にしたのだろう。そしてそれを個人のためだけではなくきっとLove-tuneに還元してくれる。

三婆という舞台に身を置けたこと、辰夫を演じきったこと。私達を感動させてくれたこと。三婆に関わった全てのことが誇らしい。

 

安井くん、すごいものを見せてくれてありがとう。